<医療従事者向け詳細情報>
選択基準の詳細情報
適格基準
- 前立腺全摘除術を受けずにホルモン療法を行っていた前立腺癌患者で、ホルモン療法が無効となった(注記1)と判断された患者。腹骨盤部CT検査や骨シンチグラフィーの画像検査にて遠隔転移を認める患者も含む。
- ホルモン療法無効と判断された後で前立腺癌の存在が病理学的に確認された患者。
- Performance Status (PS)が0または1であること
- 年齢20歳以上
- 6ヶ月以上の生存が見込まれること
- 主要臓器の機能が正常であること
- G47Δ投与後少なくとも6ヶ月間はバリア型避妊を実行する意思があること
- 文書でインフォームドコンセントを行う能力と意思があること。
注記1: ホルモン治療中であるにもかかわらず、血清PSAの有意な上昇(2週間以上の間隔での3回の測定において連続的に上昇)する患者を「ホルモン療法無効症例」と定義する。血中テストステロン値が1.0ng/ml以下であることも確認する。抗アンドロゲン剤を併用している症例では、投薬を中止し抗アンドロゲン除去症候群でないことを確認する。
除外基準
1)既往歴 | @HIV陽性またはその既往 Aその他、医学的あるいは精神的異常のため、プロトコル治療を遵守することが困難であると思われる場合 |
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2)臨床検査値 | @白血球 ≦ 3.0 x 103/mm3、好中球 ≦1.0 x 103/mm3、血小板 ≦ 100,000/mm3、Hb ≦9.0 g/dl、INR >正常値の1.3倍。 A血清クレアチニン≧ 1.7mg/dl。 B肝トランスアミナーゼ (ASTまたはALT) > 正常値の4倍。 C総ビリルビンまたは直接ビリルビン > 1.5mg/dl。 |
3)併存疾患 | @活動性のヘルペスウイルス感染の存在。 A前立腺癌以外の活動性の悪性腫瘍の存在。 B活動性でコントロールされていない感染症の存在。 Cアルコールまたは他の薬物中毒の存在。 Dコントロール不良または重度の心不全・糖尿病・高血圧・間質性肺炎・腎不全・自己免疫疾患など。 |
4)アレルギー歴 | 抗HSV薬(アシクロビル)に対するアレルギーの存在。 |
5)併用薬 | @30日以内のドセタキセル等の抗癌剤の投与。 A30日以内の抗アンドロゲン剤の投与。 |
6)その他 | @本研究参加前30日以内に未承認薬の治験/臨床研究に参加している場合。 A遺伝子治療またはウイルス療法の既往 Bその他、担当医師が不適切と判断する場合 |